小野川の町づくり

小野川温泉観光協議会が主体者で、若者主体の観光知実行委員会が実働部隊として活動しています。
独楽の里つたやの蔦幹夫も小野川温泉観光協議会事務局長、小野川観光知実行委員会副委員長として参加しています

小野川観光「知」実行委員会の町づくり概要 

134月に町づくりを模索し、開始して2年しかたってません。小野川温泉は旅館収容人員1200名17軒の旅館の小規模の温泉です。
各地の有名温泉と比べると、まだ十分な魅力を持っていませんが、これから、10年・20年、いや30年かけて「町づくり」します。
今後をご期待ください。

温泉概要 

温泉来客数(入湯税来客数)は平成4の25万人が最大でした。平成13年は11万人に落ち込んでいます。
経済不況が深刻化し、小野川温泉だけでなく、全国の観光地に共通してると思います。
小野川は
地元客が78割の米沢の湯治場の要素が強い温泉です。集客人員に対して、全国的知名度がない地味な温泉でした。
しかし、14年に温泉来客数が4.5%増の数字を上げました。これは、今回の「町づくり」の成果と思います。

過去の町づくり 

私が、20代前半に小野川に戻った25年前、町作りの話が突然ありました。
行政(米沢市)の予算ができて、コンサルタント会社がの温泉街プランを作りました。
父が当時、観光協議会会長をしてました。、その縁で、策定経過を知り、プランナーを案内したりしました。
ホタルがいる身近な自然を大切にする「ほっとした安らぎの保養地型温泉」をコンセプトにしたプランでした。
具体的には温泉街を歩行者天国にする計画でした。
町には、観光に従事しない一般住民が7割を占め、観光が主体でない商店も多数ありました。
車社会が進む中、モール化に反対が大勢を占めました。
モール化のハードの町づくりに多大な資金投資案があり、この計画は暗礁に乗り上げました。
長期間に渡って、補助金を得ながら、少しずつ実施すれば可能と思ってましたが、
当初計画案の数千万の設備投資金額の提示はほぼ全員の反対に会いました。
しかし、小野川の温泉街プランはのコンセプトは小野川観光協議会の過去の毎年度の「事業計画」のTOPに
「ほっとした安らぎの保養地型温泉をめざすと]記載されてました。

町づくりのプランが頓挫した後の今から23年前に小野川温泉ホタル祭りが始まりました。
小野川の地域つくりのコンセプトである自然を活かし、ホタルを温泉の魅力としてのイベントが観光協議会主催で行われました。
実行部隊は青年部の「ホタル祭り実行委員会」です。
祭りを成功させるため、汗を流す中、結束力が強まりました。
お客さんが求めるホタル祭りは何?小野川の目指す温泉の方向性は何?の議論が盛んに作業と共に行われました。

平成11年に、ホタル祭り実行委員を中心とした「小野川ビジョン委員会」ができました。
私が委員長をしてましたが、将来像を語るだけで、具体性もなく、先送りのプラン案だけでした。

街づくりの思いありはありましたが、何をして良いかを判らない委員会でした。

町作りのきっかけ

134月にJR東日本&JTB 若手勉強会のメンバーが来訪しました。
小野川温泉の若手と役職者が召集されました。
勉強会は両社の社長直属の組織であり、4期生のメンバーであり、目的は「観光地の活性化」でした。
その対象地を東日本から5箇所の候補地を選び、最終的に残ったのが「小野川温泉」でした。
理由は地元の「やる気・熱意
」と聞いております。

「若手勉強会は活性化のため、小野川の町づくりを支援する」しかし、「町づくりの主体者は小野川の人々である」。
JR&JTBは側面協力として「湯あみ旅情」商品を販売する方針でした。

旅行商品は手段、小野川の町づくりが目的です。小野川にとって、これ以上の至福はありません。
我々は1200年前小野小町が小野川で温泉を発見して以来のBIGチャンスと認識しました。
我々は1200年ぶりのチャンスに遭遇した、先祖・子孫にも責任があるメンバーになりました。

町づくりの方針

若手勉強会との話し合いの中では

@顧客満足
 小野川の誘客要素・魅力が問われ、上杉の歴史・小町の伝説と答えました、
 しかし、このことで何%が来訪してるかと問われ、5%と答えるしかありませんでした。
 顧客満足を考えるべきとの指摘がありました。
 お客さんは小野川温泉には「温泉情緒」を求めており、町の住民とのふれあいの「ホスピタリティー」を求めています。
 お客さんに喜んで頂ける事の充実が誘客要素・魅力作りと認識しました。

A
「ハード」から「ソフト」
 金を掛けないで町づくりはできる。
 お客さんは建物のハードを求めない。お客さんはお楽しみなどのソフトを求めている。
 ない物ねだりでなく、金を掛けない既存のものを活かす知恵の活用する「観光知開発」が提案されました。

  過去の反省もあり、これなら絶対できると確信しました。


ソフトの町づくり 

13年9月から発売される、町づくり支援企画商品「湯あみ旅情」に合わせ、町作り組織「観光知実行委員会」が観光協議会の中に誕生しました。
青年部が主体の50歳以下と各組織の長が入った会です。
若者の発想と実行力を活かし、各長がサポートする組織です。若者の「暴走」を止めるのでなく、若者の「創造力」を支援し、親組合の年配者に理解して頂く役割です。

観光知の[知」は地域を知る「知識」、地域を活かす「知恵」です。無い物ねだりでなく、今在る物を活用する金を掛けずに、知恵と汗をかく実行部隊です。

@お楽しみプラン・・すべて既存の施設・サービスを活用したプランです。 

お客さんが町に出る、町全体を楽しむ、それぞれの旅館が小さくても、町の道が廊下、町の自然が庭になる。
町を歩く事で、地域住民とのふれあいができ、真のホスピタリティーが生まれます。
既存の施設・サービスを活かしたアクションプランです。
 *散策マップ
  春・夏と秋・冬の町歩き用イラストマップで、
各施設に常備して、町歩きの情報提供と促進します。
 *レタサイクル
  無料の貸し出し自転車(愛郷舎・各旅館)が約10台あり、広域的散策を促進します。
 *何処でも出前
  風光明媚なビューポイントに椅子・テーブルがあり、メニューが置いてあり、携帯電話すると米沢ラーメン等の出前が来ます。
  冬はかまくらを製作し、中で出前の食事ができます。
 *お休み所 
  
町の中心街に約10個和風の椅子があり、ゆっくりと座れ、町歩きの休憩場所になります。
 *夢めぐり

   1000円で15旅館と2共同浴場の中から3軒の温泉に入れます。暖簾が出てる施設が目印です。
  独楽の通行手形です。 使用後の独楽は独楽の里で絵付け体験
が無料でできます。そして、手形で独楽回しが楽しめます。

   湯めぐりの手形は町づくりの財源です。1000円の販売ですが、200円の独楽原価で3軒の入浴で600円を各旅館に支払います。
  
200円が観光知の収益です。使用率70%で150円が上乗せ350円の利益です

   7ヶ月で2000個掛ける350円で70万の利益で無料露天風呂を計画しました。今年で3000個掛ける350円の105万の収益予定です
  無料露天風呂は180万の格安でできてますが、今年に返済完了が予定されてます。

A無料の露天風呂 

 すべての旅館に露天風呂があればよいです、現実的には敷地等の理由から作れません。
 そこで、全てのお客さんが入れる共同の露天風呂を作りました。地元民にも無料で開放
しています。
B足湯・飲泉所
  町歩きをして、温泉の恵みを満喫していただきます。足湯は談笑しながら、温泉が楽しめます。
  飲泉所は還元力が豊富な温泉が飲めます。地元の人々とのふれあいの場所です。

C仮称「インフォメーションセンター」
  15年度の事業です。町歩きの拠点です。情報の発信・受信を行います。

町づくりの要点 

@議論を徹底的に 
 会議歯酒なしで、必ずその場で結論を出します。そして行動します。スピードを求めます。
 メーリングで事前に会議資料をだし、会議前に、後にもメールで意見を出し、議論をしています。
 
A情報の公開
 メールで観光知・湯あみ旅情・来訪の情報も出し、共有します。HP掲示板の個別施設苦情も公開しています。
 メーリング以外の方はFAXで情報を伝えます。議事録も決定事項の確認と、不参加者のため出します。
B全員が役割分担 
 畳屋さんが露天風呂施設担当・設備やさんがかまくら作り・IT担当、温泉担当など全員が役割と責任を持っています。 

C地域と一体 
 無料露天風呂・足湯・飲泉所は地元民が使えるます。ただし、維持管理の作業は観光経営者
が自ら行います。
 農家と朝市を協力して行ってます。

D全員で行動
 観光協議会と観光知実行委員会は旅館だけでなく商店 床屋・畳屋・工務店が参加しています。
 湯あみ旅情参加の旅館は17軒中6軒です。現在その旅館にお客さんが集中します。
 作業は民主主義で全員が行います。しかし、結果は自由主義経済
で不平等です。
 町がよくなれば何時かはメリットがあると考えます。それよりも、住んで良い・住みたい町づくりが目標です。
  
E住んで良い・住みたい街づくり
  住民が住んで楽しい、住みたい町は自ずと観光客が来ます。
観光開発でなく、子孫が住みたい町をめざします。

本物の温泉
全国の8割の温泉は循環風呂です。循環風呂はレジオネラ菌の原因なるだけでなく、温泉効能を弱くします。
小野川全体で循環はしない、掛け流しの湯を実現します。
松田教授や野口悦男さんが言う、温泉分析表でなく浴槽の湯
が本物である、本物の温泉にします。
小野川の源泉はマイナスイオンが150万個あり、今までの調査で日本で3本の指に止まります。
各施設が源泉を水で割らない温泉にし、どこのお風呂に入ってもマイナスイオンが豊富な温泉にします。 

環境
小野川のホタルは自然発生です。自然発生のホタルを保全します。
生態系を乱す発生数の競争はしません。ホタルや餌のカワニナの養殖や移動はしません。
昔農家が行った水路の水管理・草刈・泥上げでホタルを保全しています。、
ホタルは身近な自然のシンボルです。ホタルが生息する環境は多くの生き物がおり、地域住民がすみやすい環境です。

河川は最近魚がすめない川になってます。コンクリート護岸・河床整正され瀬や淵のない川になってます。
最上川の源流大樽川の小野川の上流部は自然河道で多くの生き物がいます。この3キロ区間に荒廃砂防工事の計画がありました。
今ある自然河床を壊し、芝を貼り付けた護岸の直線河道を新しく作る計画でした。
小野川の12団体で「大樽川を考える会」を作り、
地元住民・行政・専門家で構成された「大樽川荒廃砂防事業検討委員会」が設置されました。
検討委員会は自然と治水の調和する川を目指し、知恵を出しました。
現在の河床を改変しなく、川幅を拡げる工事計画が策定されました。
区間上流部のコンクリートの直線護岸は一部撤去し、遊水地を作ります。そこは魚の産卵所になる予定です。
専門家の知恵をかり、治水と自然の両立ができました。

「自分たちの自然や地域は自分たちで考え、守り、育てる」を基本理念としています。


小野川の町づくりは始まったばかりです。皆さんの協力を必要です。特に、知恵をください

この記録文は小野川温泉視察説明会で個人的に使用しているメモを基にして作成しました。